社長ブログ - 2021年02月

色んなタイプ

2021.02.17

 現在、複数の現場が動いています。

一つは建築家の自邸、新築工事
鉄骨の複雑な形状の建物です。モデリングを駆使した設計です。完成後、許可をいただければ載せたいのですが、最先端の設計手法を現場に落とし込む工事です。昨年スタートする前に、弊社の分水嶺になると思った工事です。日々学ぶことばかり。技術がレベルアップしている実感があります。
もう一つは初期の輸入住宅の改修。
合理的な構造の住宅です。同年代の日本家屋と比べると断熱、耐震などかなり先行していると思いました。
個人的には「輸入住宅の再生」という新たなジャンルの仕事では?と思っています。湿気などには弱い部分も散見されているのでうまく改修したいと思います。
もう一つは昭和初期の住宅改修です。
構造がシンプルすぎるぐらいシンプルなので、ある意味では改修しやすい建物といえます。
当時の大工さんが種類の少ない材料を技術でカバーする美しい建物です。
ほぼスケルトン化したのでこれから新たな命を吹き込むって感じです。

明日からは鉄筋コンクリート造の建物の工事を行います。

そんなこんなで、本当に多種多様な工事をさせていただいております。
仕事ながら面白い日々を過ごすことが出来ています。ありがたいことですね。




新築住宅の架構



輸入住宅の内部 日本の建物と大きく異なります。


昭和前半の木造住宅。構造や断熱性能を上げています。

奥深く

2021.02.05

 今日はお客様と一緒に右京区ある家具屋さんの倉庫に行きました。

建物は地味な倉庫風の建物でしたが、中にあるのは北欧の家具、照明など。特にローズウッドの家具がたくさんあり驚きました。

お客様に教えていただいたのですが、京都の古い建物と北欧の家具は本当に合うそうです。
確かに!

質感の高い椅子が一脚あるだけで空間の質がガラッと変わりますね。
古くなってもその価値が変わらないモノがまだ世の中にたくさんあり、私はまだまだ知らないんだと言うことを知りました。
我が事務所にはIXC.のテーブルがありますが、後世に残るのだろうか。

事務所が薄暗いの照明器具が欲しい!って思いました。
古い照明器具はぼんやりしているから良いのに。買っても明るくならないですよね。

良いモノに触れることが出来て良い一日になりました。

PCを新調しました。
仕事道具なので思い切ってワークステーションレベルのモノにしました。
今回はWindowsにしました。長年macを使っていましたがWindowsのアプリ対応が厳しくなってきたからです。
まだ全然使い勝手に慣れておらず肩こりが酷いです。。

明日も良い日になりますように。





これは何でしょう?

レールと棚受けです。
キャビネットの工事を行うことになりました。かなりシビアな仕事になりそうです。。
頑張ります!

シェル

2021.02.02

 今日は節分。
移転前の事務所は吉田神社の近くでしたので、お参りに行って屋台でこってりしたもの食べてました。
移転後も通っていましたが、今年は人混みを避ける意味で自粛しています。

そう、今日のテーマは「シェル」です。
趣味で山登りをしています。特に冬のこの時期が大好きで雪山に入ってます。
先日も鳥取の大山に行ってきました。土曜日の仕事を終えてから出発し夕方到着。
通常は山の中に入り、テントを張って夜を過ごします。ただその日は前線の通過で恐ろしいほどの風が吹いておりテントが飛ばされると判断し「避難小屋」に入り一晩過ごしました。外は暴風ですが、中は無風です。飲み水は凍るのでおそらく氷点下3度ほどかと思いますが、小屋(シェル)に守られて安全快適に過ごす事ができました。翌早朝に本格的に山頂を目指します。雪壁を登るルートに到着したら数人のパーティーが先行していました。1時間半ほど同じところで待機です。その場所も当然氷点下でしたが、高性能な「シェル」ジャケットを着込んでいるので、寒さと風に耐える事が出来ました。
おそらくシェルを着ていないと数時間で凍傷になり命を落とすこともあり得たと思います。(登山は計画通り無事に登れました。)

まあ馬鹿げた趣味ではあるのですが、シェル(殻)に守られていることを痛感する瞬間です。それと人間の生命は想像以上に脆いのかもと思う中でもシェルを身に付けることで危機を楽しみに変えることが出来ます。

私たちの仕事は「家作り」がメインです。家は家族にとってとても大事な「シェル」だと思います。自然災害から家族を守ってくれる。性能を高めれば安全と幸せな場所として機能してくれます。雪山から家に帰ると、人間は努力して安全な地域、場所、家を作ってきたんだなと思いました。

改めて、ご家族にとって安心できる住まいをきちんと提供せねばと思いました。